届いた招待リンク(ゲストパス)から登録して、自分のパソコンの実物のフォルダを「壊れる心配なく・毎回の承認もなしに」任せられる状態を作るまでの手順です。作業はぜんぶで30分ほど。設定は本当に必要なものだけに絞ってあります。ここまで終われば、あとの7日間は好きに使って大丈夫です。
アプリの上には3つのタブがあります。設定するのは右の「Code」です。
| タブ | できること | この資料では |
|---|---|---|
| Chat | ふつうの会話。パソコンのファイルには触れない | 設定はいりません |
| Cowork | 別の作業場(仮想マシン)で、放っておくと進めてくれる係 | 体験中は使えます(扱いません) |
| Code | あなたが選んだフォルダを直接読み書きして、実際に作業する | ここを設定する |
名前に「Code」と付きますが、プログラムを書く人だけのものではありません。フォルダの整理、資料づくり、たまった書類の要約も同じやり方で頼めます。
設定を始める前に、安全のしくみだけ先に押さえます。ここが分かっていれば、あとは何も怖くありません。
Claude Codeの動きかたは「モード」で決まります。1手ごとにあなたへ許可を求める Manual と、監視役のAIが代わりに1手ずつ検査する Auto があり、有料プラン相当のアカウントでは最初からAutoが選ばれています。毎回の承認は必要ありません。そのまま使って大丈夫です。
| モード | ふるまい | 使いどころ |
|---|---|---|
| Auto | 監視役のAIが1手ずつ検査して通す | ふだんはこれ(最初の設定) |
| Manual | 1手ごとにあなたに確認してくる | 不安な作業・大事なファイルを触るとき |
| Plan | ファイルを変えず、計画だけ出す | 大きめの相談の入口 |
| Accept edits | ファイル変更を無条件で通す(監視役なし) | Autoがあるので使わなくてよい |
| Bypass permissions | 監視役ごと外して全部実行 | 使わない |
切り替えは送信ボタンの横からいつでも往復できます。もし一覧にAutoが見当たらなければ、Manualのまま使えば同じ検査をあなたの目でやるだけです。
やり方は2段階あります。かんたんな順に。
① 会話で宣言する。「わたしがOKと言うまで削除はしないで」「ネットへの公開はしないで」のように言っておくと、Autoモードの監視役はそれをブロック条件として扱います。手軽な反面、会話がとても長くなると宣言が流れてしまうことがあるので、日をまたいだら言い直すのが確実です。
② 設定に書いてもらう。禁止ルール(deny)として設定に書くと、モードに関係なく必ず止まります。いちばん大事な分(ゴミ箱ルール・上書き前のコピー・外部送信の禁止)は、次章 step 07 のコピペ1回でまとめて設定します。あとから足したくなったら「〜も同じように禁止して」と頼めば、同じ形で足せます。
| 心配ごと | 防いでいる仕組み |
|---|---|
| 情報が外に流れる | 監視役のAIが、機密らしきデータの外部送信を実行前に止める。さらに次章 step 07 で「送信・公開はわたしが頼んだときだけ」というしばりを明文化する |
| もとのファイルが壊れて戻せなくなる | 監視役のAIが復元できない削除を止める。加えて次章 step 07 で、削除はゴミ箱行きに・大きな書き換えの前はコピーを残す決まりにする。ふだんのバックアップが最後の保険 |
| 頼んでいないことを勝手にやる | 頼んだ範囲を超える操作は監視役が止める。あなたはいつでも停止ボタン(Esc)で止められる |
| 会話が学習に使われる | 使ってほしくない場合は、Claudeの設定のプライバシー項目からいつでも変えられる |
この表の状態を作るのが、次章のセットアップです。30分で終わります。ここまで済ませてしまえば、あとは壊す心配なしに好きに試せます。
ここからは手を動かすパートです。step 07 まで進めば、前章の表の状態がそのまま出来あがります。
届いた招待リンク(ゲストパス)を開いて、案内どおりにアカウントを作ります。このリンク経由なら1週間、Claude CodeとCoworkが無料で使えます。ふだんの契約は不要です。
すでにPro、Maxなどを契約している方は、招待リンクはいりません。そのまま次へ進んでください。
claude.com/download からご自分のパソコン用(Mac / Windows)をダウンロードして、インストールします。
Claude Codeはこのアプリに最初から入っています。別のソフトを追加で入れる必要はありません。
アプリを起動して、step 01で作ったアカウントでログイン。画面上部の中央にある「Code」タブを押します。
ここで英語のエラーが出たら、06章の対処表を見てください。だいたいは一度サインアウトして入り直すと直ります。
Windowsでは「Git for Windows」が入っていないと、自分のパソコンでの作業がはじまりません。git-scm.com からインストールして、アプリを再起動してください。
Macはたいてい最初から入っているので、この手順は不要です。
デスクトップなど分かりやすい場所に、「わたしの仕事場」のようなフォルダを1つ作って、毎回それを選びます。ここがClaudeとの拠点になります。CLAUDE.md(申し送りメモ)をここに置けば毎回自動で読み込まれ、作ってもらった資料もここに貯まっていきます。
拠点の外にある資料も、そのまま読みに行けます。「書類フォルダにある請求書のPDFを読んで」のように場所ごと頼めばよく、読むだけなら追加の操作はいりません。一方で拠点の外のファイルを変える・消すときは検査や確認が入るので、「読み込みはパソコン全体、書き込みは拠点の中が基本」という安全な形がひとりでに出来あがります。
Codeタブで、実行する場所として Local(自分のパソコン)を選び、Select folder から step 05 で作った仕事場フォルダを指定します。次回からも毎回この同じフォルダを選びます。モデルとモードは送信ボタンの横で選べます(モードは前章のとおり、最初の設定のままで大丈夫です)。
あとは日本語でふつうに書けば通じます。動作確認をかねて、まずはこれを送ってみてください。
このフォルダの中に何があるか一覧にして教えて。まだ何も変更しないで。
むずかしい設定画面は開きません。下の依頼文を貼るだけで、Claudeが自分自身に「安全のしばり」をかけます。この1回で「情報を外に出さない」「もとのファイルを壊さない」の2つが仕組みになります。
最初に安全の設定をまとめてお願い。
①ファイルを完全に消す操作(rmコマンドなど)を、設定の禁止ルール(permissionsのdeny)に追加して。消したいものが出たら、代わりにこの仕事場の中の「_ゴミ箱」フォルダへ移動して。
②もとからあるファイルを大きく書き換えるときは、先に「ファイル名_元」というコピーを残してから。
③インターネットへの送信・公開・アップロードは、わたしがはっきり頼んだとき以外はしない。
この3つをCLAUDE.mdというファイルにも書いておいて。終わったら、何がどう設定されたか説明して。
これで準備は完了です。最後の「何がどう設定されたか」の返事を読めば、しばりが効いていることを自分の目で確かめられます。
CLAUDE.mdは、仕事場フォルダに置いておく申し送りメモです。毎回そのフォルダを選ぶかぎり、会話のたびに最初に読まれます。step 07 で安全ルールの書かれたCLAUDE.mdがもうできているので、ここではあなたの好みを追記して自分仕様にします。まずは下の依頼文をそのまま送ってください。
CLAUDE.md に、次の内容を追記して。
# わたしについて
・プログラミングの経験はない。専門用語はかみくだいて、短い言いかえを添える
・ふだんはAIチャットに質問する程度の使い方
# 返事のしかた
・日本語の丁寧語。結論を先に、要点は3つまで
・選択肢を出すときは、おすすめを1つ決めて理由を添える
# 作業のルール
・たくさんのファイルを一度に動かす前に、対象の一覧を見せてわたしの確認を取る
・大きな作業は、先に計画を見せてから実行する
・作ったものには、あとで見て分かる説明のコメントを残す
中身は3ブロックだけです。①自分の前提(Claudeが知りようのないこと) ②返事の好み ③作業のローカルルール。この型のまま、自分に合わせて書き換えてください。ここに書いた決まりは、Autoモードの監視役のAIも読んで判断に使います。
| 書くこと | 書かないこと |
|---|---|
| 自分の前提(経験の程度、呼んでほしい名前) | パスワードなどの秘密(メモ自体が毎回読まれる前提で) |
| 返事の好み(言葉づかい、長さ、選択肢の出し方) | 世の中の一般的なベストプラクティス集 |
| 毎回言いたくなる注意・このフォルダ特有の決まり | 長いマニュアルの貼り付け |
使っていて同じ注意を2回したら、それはCLAUDE.md行きのサインです。その場でこう言えば、Claudeが自分で追記してくれます。メモが1週間かけて育って、どんどん手がかからなくなります。
いまの注意、今後も毎回同じようにしてほしいから、CLAUDE.mdに足しておいて。
場所さえ分かっていれば、あとは触りながら覚えられます。Windowsは Cmd を Ctrl に読みかえてください。
| やりたいこと | どこ |
|---|---|
| 止める | 停止ボタン、または Esc |
| 止めずに方向を変える | そのまま次の指示を書いて送る |
| 新しい話をはじめる | サイドバーの新規、または Cmd N |
| 権限モードを変える | 送信ボタンの横、または Cmd Shift M |
| 変更内容を見くらべる | 変更件数の表示をクリック、または Cmd Shift D |
| どれくらい使ったか見る | モデル名の横にある丸い表示をクリック |
| ショートカット一覧 | Cmd / |
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| Codeタブで403などの認証エラー | 一度サインアウトして入り直す。それでも直らなければ、アプリを完全に終了してから開き直す |
| Codeタブを押すとアップグレードを求められる | 招待リンクからの登録が終わっているか確認する。別のアカウントでログインしていないかも確認 |
| 「Git is required」と出る(Windows) | Git for Windowsを入れて、アプリを再起動する |
| 画面が真っ白のまま動かない | アプリを再起動する。更新が来ていれば適用する |
| 「Failed to load session」 | 選んだフォルダが移動または削除されている可能性あり。別のフォルダを選び直すか、アプリを再起動する |
| 操作の意味が分からない | Claude本人に日本語で聞く。「いまの確認画面は何をしようとしてる?」で説明してくれます |
準備は以上です。あとは思いついたことを日本語で投げてください。何から頼めばいいか迷ったときのために、方向性の違う例を並べておきます。自分で使う道具を作ってみたい方は、次の08章から選ぶのが近道です。
書類フォルダにある保険のパンフレットのPDFを読んで、要点を5つにまとめて。専門用語はかみくだいて。
ファイル名を「日付_内容」の形にそろえたい。まず、どれをどう変えるかの一覧だけ見せて。実行はわたしがOKしてから。
このメモをもとに、A4で1枚に印刷できる案内をHTMLで作って。できたらブラウザで見せて。
ダウンロードフォルダが散らかってるので、中を見て、種類ごとにフォルダ分けする案を出して。OKしたら実行して。
わたしが毎週やっている作業のうち、あなたに任せられそうなものを3つ挙げて。
「アプリを作る」と聞くと大がかりに感じますが、最初はHTMLファイル1枚で動く小さな道具がおすすめです。理由は3つあります。準備するものが何もない、作ったその場でアプリ内のブラウザに表示して確認できる、そして壊れてもそのファイルを消すだけで済むこと。
下は難易度の低い順です。上から選べば、まず1本を完成まで持っていけます。
| 順 | 作るもの | できること | 目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | チェックリスト | 毎回同じ手順や持ち物を並べて、押すと消えていく。旅行の支度、月末の締め作業など | 30分 |
| 2 | 見積書・請求書メーカー | 金額や品目を入れると、そのまま印刷やPDF保存ができる形に整う | 1時間 |
| 3 | 集計ページ | 銀行やカードのCSVファイルを読み込んで、月ごとの合計と内訳を表とグラフで出す | 半日 |
| 4 | かんたん台帳 | 名簿や在庫を追加・検索・書き出しできる。閉じても内容が残る | 1日 |
一気に全部を伝えるより、動くものを先に作らせて、見ながら直すほうが速くて確実です。
1回目:旅行の持ち物チェックリストを、HTMLファイル1枚で作って。押すとチェックが付いて、閉じても残るようにして。まずは動く形でいいので作って、ブラウザで見せて。
2回目:(画面を見ながら)文字が小さいので大きくして。項目を自分で追加できるようにして。色は落ち着いた感じで。
3回目:使い方の説明をページの下に3行で書いて。あとで自分でも直せるように、ファイルの中にコメントを残しておいて。
できたファイルは、そのままメールで送っても相手のパソコンで開けます。インターネットに公開したくなったら、それも頼めますが、まずは手元で動くものを1本仕上げるのがおすすめです。
イメージがわきにくいと思うので、自分の仕事で実際に動かしているものをまとめたページを置いておきます。どれもClaude Codeに頼んで作ったもので、最初はどれも「1枚のHTML」からでした。
動くものを見てから「自分ならこれが欲しい」を決めると早いです。最初の1本は、08章の表の上から選ぶのがおすすめ。ここに並んでいるものも、始まりは同じ「HTMLファイル1枚」でした。
画面の名前や項目の位置はアプリの更新で変わることがあります。見当たらないときは、アプリ内でClaudeに直接聞くのがいちばん確実です。